■ ID
| 1663 |
■ 種類
| 論文 |
■ タイトル
| 2011年2月上旬に観測された広域的なPM2.5高濃度エピソードの要因推定
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■ 著者
| 山神真紀子
名古屋市環境科学調査センター 佐川竜也
鳥取県出雲保健所 中戸靖子
大阪府立環境農林水産総合研究所 長田健太郎
山口県環境保健センター 米持真一
埼玉県環境科学国際センター 山本勝彦
大阪府立環境農林水産総合研究所 山田大介
川崎市環境局 芝和代
愛媛県立衛生環境研究所 山田克則
福井県衛生環境研究センター 菅田誠治
(独)国立環境研究所
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■ 出版元
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■ 出版年
| 2013 |
■ 誌名・巻・号・年
| 大気環境学会誌、Vol.48、No.4、196-205、2013 |
■ 抄録・要旨
| 2011年2月4日から7日にかけて、国内の広い範囲で観測されたPM2.5の高濃度エピソードを分析した。日本海側では、2月4日のPM2.5濃度のピーク時間が、東へ行くほど遅い時間に観測された。また、韓国では2月3日に高濃度のPM10が観測され、後方流跡線解析と衛星データにより、気塊が中国大陸から日本各地に移流したことが示された。高濃度期間中は、10地点でPM2.5の成分を測定した。この期間中に宮崎と岡山ではPM2.5の成分組成に変化はなかった。一方、それらの場所より東側の地点で、SO42-、NO3-、NH4+の比率は、PM2.5の濃度に比例して増加した。越境汚染の影響が大きい場合はNO3-/SO42-比が小さく、国内の都市大気汚染の影響が強い場合にはこの比が大きくなった。以上の結果から、PM2.5の高濃度エピソードは越境汚染によって引き起こされ、その後、都市域では国内の汚染物質が上乗せされたことが示唆された。
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